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岡本かの子と林芙美子 |
2006/04/30 [Sun]07:43 category: 放言 初心に返って、今日から二三回色っぽいものを書いてみる。 表題の二人に共通するものは、有名な作家で、今でいう不倫、当時では姦通を派手にしたことである。 岡本かの子は、夫が著名な漫画家で岡本一平、これまた有名な画家故岡本太郎の母親である。瀬戸内寂聴女史の書いた『かの子撩乱』によると、夫、子がありながら、絶えず、何人かの若い年下の恋人を死ぬまでそばに惹(ひ)きつけておいた。驚くことは、夫公認であった。 自分の作品をより豊かにするために、若い男のエネルギーと、肉体的慰めと奉仕と献身を必要とした。 林芙美子は、売れない画家緑敏がありながら、「芙美子の研究家」今川英子女史編著『巴里日記』に出てくるだけで二三人の男性がいる。私の推測では、夫は所謂“髪結い亭主”ではないか。彼女もまた文学の題材と内容を豊穣にするための男性遍歴と思われる。 渡辺淳一氏は、何人かの女流作家との対談で、一致していたのは、実際に恋をして昂揚していないと、よい小説は書けないと。『いのち短し 恋せよ熟女』であろ。 【花のいのちはみじかくて 苦しきことのみ 多かりき】
テーマ:思うこと - ジャンル:小説・文学
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